JIMAKUを最新のPremiere Pro 2021 (v14.8)で動かす。

ゆっくり音声や、VOICEROIDEを使った動画を制作する際、

Premiere Proで動画編集するのってものすっごいめんどい。

 

そこで獅子座の人様制作の「JIMAKU」を使うとPremiere Proの操作画面上から音声、テキスト、立ち絵を挿入できる様になってめっちゃ便利です。

 

ただ現在、最新のPremiere Pro、After effectsでは動作せず

Premiere Pro 2019(v13.1.5)

After Effects(16.1.3)

でないと正常に動作できません。

※動作する環境か厳密に調査したものではないのでこれより少し新しくても動く可能性はあります。

 

 

そこで、adobe製品のプラグインの制作にも興味あったので勉強がてら自力で使える様にしてみて一応成功したので共有します。

ちなみに解説、余談多めです。

 

本編に行く前にちょっと注意書き

今回の内容では以下条件での動作を確認しています。

それ以外の環境でのテストはしていませんがあしからず。

また、環境に合わせてきちんと修正したわけではなくあくまでギリギリ動く程度に応急処置したものですのでそこもご理解しろください。

動作条件:

Premiere Pro 2021 (v14.8)

After Effects(v17.6)

AssistantSerika 20201003/u

Windows 10(複数環境)

 

テストした音声ソフト:

bouyomichan ver 0.1.10.0

VOICEROIDE2 version 2.0.1.0

 

※今回の修正ではレジストリを変更します。間違った修正をした場合は最悪PCの動作に支障をきたしますのでやる場合は自己責任でお願いします。怖い場合は正式なアップデートを待ちましょうー

 

 

1.  プラグインのフォルダの位置を確認する

まずはプラグインの位置を確認しましょうー

これは人の環境やプラグインの導入方法などによって違ってきますが、

大概以下の二択だと思います。

「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Adobe\CEP\extensions\」

「C:\Program Files (x86)\Common Files\Adobe\CEP\extensions\」

青字は各ユーザーによって変わります。

 

上記二つのフォルダにない場合は検索をかけると見つかります。

検索には「Everything」がおすすめ、一瞬で検索が終わります。

検索するワードは「mainJIMAKU.js」と検索してみましょう。

ヒットしたら「mainJIMAKU.js」のあるフォルダを開きます。

そしたら一つ親のフォルダ、画像の例の場合なら「name.sisiza.JIMAKU」へ移動しましょう。

移動したらそこが「JIMAKU」のカレントディレクトリになります。

今後このディレクトリを基準に解説していきますのでこのフォルダをよく覚えておきましょう

 

 

2.「Premiere.jsx」を修正する

今回の修正のメインどころ、

さてさてまずはファイルのある場所まで進んでいきましょう。

「jsx/PPRO/」の中に「premiere.jsx」はあります。

このファイルを修正すれば「JIMAKU」の機能は復活します。

修正するのは「311行目

mgtClip.setOutPoint(0.1)」となっている箇所を「mgtClip.setOutPoint(0.1,1)」に修正しましょう。

 

 

修正したら上書き保存。

場合によっては保存時に権限を求められるのでエディタを管理者権限で開くなり、別に保存したあと管理者権限で移すなりしてください。

ちなみに例の画像ではデバックのために「VScode」を使ってますが、エディタは「UTF-8」で修正できるものならなんでも良いです、強いて言うなら行番号がわかるものが望ましいと思います。

開発とか興味ない方は「サクラエディタ」とかがお手軽かな。

 

ちなみこの部分の修正にはこちらの記事を参考にしました。

軽く解説すると

Sequenceオブジェクト内のsetOutPoint()関数の引数は1つ

ProjectItemオブジェクト(?)内のsetOutPoint()関数の場合は引数が2つ必要となるみたいです。

 

ややこしすぎない?必要引数違うならせめて関数名別にしてくれよ!

とか思ったのは私だけでしょうか?

 

という訳で第二引数で「1」を指定。

ちなみに1:videoのみ、2:audioのみ、4:すべてのメディア、らしいです。

3はどこいった?

 

 

以上で「JIMAKU」の修正は完了です!

 

修正した内容を反映させるために、必ず「JIMAKU」のパネルを閉じてから開きなおしましょう。

そこにまっているのは素晴らしいJIMAKUライフです。

 

「おい、へそお。ちょっと待て、動かないじゃないか!!」

 

ひぃ!!

ちょっと待ってください!

 

人によっては上記修正を終えた後、JIMAKUが起動すらしなくなると思います。

そんなときは次の通りやってみましょう。

 

3. レジストリを書き換える

起動できないのはExtensionの署名の問題みたいなので無署名でも起動できる様PCの設定を変えていきます。

※レジストリの書き換えは間違った修正をした場合は最悪PCの動作に支障をきたしますのでやる場合は自己責任でお願いします。怖い場合は正式なアップデートを待ちましょうー

 

まずは「レジストリ エディター」を起動します。

「ここに入力して検索」ってとこに「レジストリ エディター」って入力していけば途中で出てきます。

開いたら「コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\Adobe\CSXS.10」を開きましょう。

そしたら右クリック→新規→文字列値

を選択、するとバイナリデータが作成されるので名前を「PlayerDebugMode」に変更しましょう。

変更したら「PlayerDebugMode」を右クリック→修正

値のデータに「1」と入力し「OK」をクリック。

これであとはPremiere proを再起動させれば「JIMAKU」を起動できる様になります。

 

修正内容について少し補足。

今回修正した「CSXS」はPremiere Pro 2021 (v14.8)のエクステンションの設定となります。

なのでPremiere Proのバージョンが変われば修正する箇所は変わってきます。

例:Premiere Pro 2020 → CSXS9 を修正

ちなみに「CSXS」は昔の呼び名で現在はCEP(Common Extensibility Platform)といいます。

バイナリは昔のままの名前でやっているみたいですね。

 

ですので今後アップデートで起動しなくなった場合は対応するCEPを調べて同じようにやってみましょう。

 

 

 

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